atilyのブログ

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Mumei Academy 2022 感想

こんにちは、atilyです。

参加者の方々、インプレイヤーの方々、そしてイベントの運営をしている皆様方、Mumei Academy 2022お疲れ様でした。

このような文章で何かを書くという経験はあまりないのですが、 イベント参加者の方々がブログやnoteで感想を書いているのを見て「自分も色々思うことがあったな~」となったので、 本イベントに参加した感想と、投稿した作品「StarLightning!!」について語っていきたいと思います。

目次

イベントの感想

結論から言うと「参加してよかった!!!!」の一言に尽きます。

イベント参加に至るまで

今まで、作曲経験は何度かしたことはあるのですが、どれも閉じた環境(リアル友達内に聞かせたり、自己満足だったり)で作った曲ばかりで、 このような大きなイベントに自分の作品を投稿する機会というものはありませんでした。

そんな私ですが、一時期離れていた音ゲー熱が最近再燃して、 昔ハマっていたBMSをやり直していくにつれて「自分でも作りたい!」と思うようになりました。 そして、また自己満足のために3月頃からだらだらとBMS用の曲を作っていると、 無名戦の後続である「MUMEI Academy 2022」というイベントが6月に開催されるという情報をキャッチ。

「最初は自分なんかが参加していいのか…?」と、とても弱気だったのですが、 たとえ自分の作品がボロクソに言われても、今までの閉じた環境から、他のBMS作者やDTMerの方々と繋がりたいという想いから勇気を出して参加表明しました (そんな葛藤もあって、参加表明は締め切りギリギリです)。

そして、皆さんと繋がりたいという思いから、Twitterアカウントを新しく作り、イベント参加者の皆さんを一斉にフォローしました。 今までTwitterはリア友とやり取りするものとして使っていたので、知らない方々を勝手にフォローすることもまた勇気が必要でした…。

結果として、色んな方々と相互フォロー関係となることができ、ありがたいことにBOF:ETのチームにお誘いまで頂いて、 これ以上にないほど当初の目標を達成できました。嬉しすぎる。本当にありがとうございます!

皆さんをフォローしたときのツイート。自信のなさが凄い。

イベントの結果

さて、このように当初は順位とか気にせず、いろいろな方々と繋がれただけでも「イベントに参加してよかった!」と思っていたのですが、 最終日になるとインプレが鬼のように降り注ぎ、各作品の順位は変動の嵐。TwitterのTLでは順位の話題でもちきり。

そんなみなさんのツイートを見て思わず私もアツくなってしまい、「うおお! がんばれ~~!!」ってなってました。

そして、最終的な結果は……。

  • インプレ数:63
  • 合計点数:570
  • 平均値:9.04
  • 中央値:9
  • Bクラス内順位:8位 (26作品中)

平均値9点超え!? 8位!?

おそらく本人が一番驚いています。

このような結果となったのもインプレイヤーの皆さんのおかげです。

本当にありがとうございました。

もちろん、イベントの結果以外にもイベント中にありがたいコメントやインプレも頂いており、中でも

BOFなどほとんどのBMSイベントで全インプレをしているBlackさん

数々の音ゲーに曲を提供しているReku Mochizukiさん

テクノBMS作家として名高いTaWさん (なんと、突然DMで質問してしまったにも関わらずとても丁寧に回答していただきました…!)

他にも、無アカ全褒め配信をされていたメスガキに分からせられたいさん、 PMSについてインプレで本当に丁寧にアドバイスしてくださったportionさんなどなど、 様々な方々にとても嬉しい評価をいただきました!

もちろん、他にもインプレを書いてくださった方々や、個別にツイートやリプで感想をくれた方々など、全て心に刻んでます! 本当にありがとうございました!

今まで内に篭って作品を作っていた私は、こんな風に身内ではない方々に褒められるというのは初めての経験で、 嬉しさによるストレスで本当に吐きそうになりました。人って嬉しすぎても嘔吐しそうになるんですね。

また、当然、良い評価だけではなく、中には作品に対する指摘やアドバイスも多くいただきました。

私はたとえ厳しい評価を頂いてもそこまで傷つかない(むしろ率直な感想をもらえてとても嬉しい)人間ですので、 どんどんそのような評価もいただきたいと思ってます!

(とはいえ、本イベントの参加者の方々はみな優しく、そのような厳しい評価をする方はいなかったように思えます…!)

今回もらったコメントは全て次回以降の作品に活かして行きたいと思います。

もう何度目になるかわかりませんが、本当にありがとうございました。

作品について

今回作った「StarLightning!!」について、語りたいことは無限にあるのですが、ここでは簡単に話そうと思います。

曲について

曲を作り始める際にまず考えたことは「音ゲーらしい曲を作ろう」でした。 音ゲーらしいにも色々あると思うのですが、自分がBMSとしてプレイしていて好きな要素である、

  • 主旋律を叩かせる
  • 高速階段
  • ラスト殺し
  • PMS高難易度っぽさもある

あたりの要素を全て詰め込もうという想いから作曲しました。

ただ、今まで歌モノを多く作ってたせいか、なんのストーリーもなく曲を書くというのが苦手で、 なにかもう一要素ないかな~と考えていたところ、昔妄想していた魔法少女のストーリーを思い出しました。 そして、その瞬間、曲のタイトルが決まり、展開の構想も少しずつ固まってきました。

実はキャラクターのストーリーはReadmeにかかれている以上に細かい設定があり、 各フレーズごとにそれぞれ想いがあるのですが、書き始めると長くなりすぎるので、また別記事に回そうと思います。

譜面について

先ほどの通り、曲作りの段階で譜面を構想していたので、そこまで譜面作りには苦戦はしませんでした。

しかし、いざ作品を提出したところ、難易度詐称という意見を多くいただきました。 これについては時間をおいてもう一度自分でプレイし直したところ「本当にその通りだな」と感じました。特にHyperのラストは明らかに☆10~☆11はあります。

全て一人で作ってる分、譜面の流れも全部知っており、それもあって思った以上に簡単に感じてしまったところもあるのかもしれません。 難易度付けの難しさを実感しました。

また、テストプレイを一人でせず、いろんな人にしてもらう大切さも身に沁みました。

実は、全ての譜面でラスト殺し後に回復しやすいよう、トータル値を高く設定しています。 しかし、それでもあのラスト殺し(特にHyper)はどう考えてもやりすぎです。インプレをいただいて初めて気づきました。

ただ、ラスト殺しという譜面傾向は本当に好きなので、これからもラスト殺し系BMS作家として活躍したいと思ってます。

また、隣接階段は低レベル帯では難しい(Normalらしくない)、などの観点は完全に欠落してました。 今後の作品に是非とも活かしていきたいと思います。

BMS制作について

Readmeにも書きましたが、実は今作でBMSは2作目になります。

しかし、1作目はかなり昔に作ったもので、作曲能力も拙く、音切りすら全くできてない作品だったので、 自分の中で黒歴史としてなかったことになってます。 本作品をデビュー作とさせてください。

初めて音切りをした感想ですが、各所で言われているように本当に苦行ですね。 特に今回、音切りのことを考えずに作曲したため、ベロシティがかなりバラバラだったり、 ピアノのホールドペダルを多用していたりとかなり面倒なmidiデータとなっていました。

実際、ホールドペダルを適当に処理したせいで曲としての違和感がすごかったり、定義数が足りなかったりと、 初めてらしく何度も何度も音切りをしては削除を繰り返しました。

それでも、完成したときはとても感動したのを覚えてます。

BGAについて

正直、BGAは入れるかどうか迷ってました。 絵を書いたり動画を作るという経験は一度もなかったし、下手に入れるくらいなら無い方が良いんじゃないかなんて思ってました。

しかし、今作に物語性を付与した以上、付けないわけにはいけないと思い、素人仕込ながら精一杯のBGAを作成しました。

まず、キャラクターですが、これはVRoid Studioで作りました。 絵をかけなくても美少女の3Dモデルを作ることができる神ツールです。 髪型や服などの素材も豊富ですが、自分のイメージのものがなかったものは、Boothで素材を購入しました。

これらを組み合わせてなんとかキャラクターを作ることができましたが、次はポーズを作らなければなりません。 ソシャゲの絵や漫画・ラノベの表紙などを参考に、なんとか違和感のないように作りました。めちゃくちゃ大変でした。

そして、最後に星をイメージしたキラキラした背景をなんとか載せて動画を完成させました。

結果的にBGAを褒めていただいたインプレも頂いており、作ってよかったなぁと思ってます。

他の方々の作品

本イベント70作品(うち、自分を除く69作品)全てにインプレすることができました。 どのクラスも皆さん本当に素晴らしい作品ばかりでした。

人の作品に点数をつけるというのが、その作品に対する多面的な評価を、たった1つの数値に変換してるような気がしてとても苦手なのですが、 順位を決めるイベントであるというルール上、それぞれの作品に点数差をつけなければならないと考え、 心苦しい思いをしながら点数をつけさせていただきました。

また、謎に上から目線に感じるようなアドバイスをしてしまったインプレもあるかもしれません。 頑張って不快な思いをされないように注意して言葉を選んだつもりなのですが、それでも不快に思った方もいると思います。 そういう方は是非「何言ってるんだこいつ?」と流していただけると幸いです…!

各作品の紹介

各クラスの心に響いた私の中での優勝曲を紹介したいと思います。 優勝曲とか言っておいて、Aクラス3作品、Bクラス2作品、Cクラス2作品あります。

Aクラス

EXTEND / しるい さん

https://manbow.nothing.sh/event/event.cgi?action=More_def&num=9&event=139

ノリノリなゲームミュージックな曲です。

無アカ2022のAクラスで一番最初に投稿された作品で、最初に視聴させていただいた作品なのですが、正直衝撃を受けました。 なんといっても完成度が高すぎます。この曲を聞いて「Aクラスで参加するべきだった……」と今後の自分の行く末に不安を覚えた記憶があります。

音色もメロディも曲構成も全てにおいて高い完成度で譜面も微縦連が非常に楽しく、ラストに絶妙な殺しも入っています。 BGIも曲調にあったシューティングゲームを思わせる8bit絵でこちらも素晴らしかったです。

私の自信を失わせ、そして不安にさせた罪として、Aクラス出禁です!

thrown out / anco さん

https://manbow.nothing.sh/event/event.cgi?action=More_def&num=12&event=139

言わずと知れたAクラス優勝曲です。最高にハイクオリティなトランスです。

こちらも無アカ2022のAクラスで二番目に投稿された作品なのですが、 EXTENDに劣らないそのハイクオリティさにまたしても私の不安は最高潮になりました。

作曲、編曲、ミキシングどれをとっても高水準なのですが、 譜面もしっかりと楽しめるものとなっており、全てにおいて完璧な作品です。 BGAは作者のancoさんのTwitterアイコンが行ったり来たりするシュールなものなのですが、これまた面白い。

EXTENDのしるいさんと、thrown outのancoさん、そしてBクラスの超高難度譜面で話題になったCollapsed TriumphのKalseさんは、 BOF:ETにて「ゲーセンが実家」というチームを組んでいるようなので、とても楽しみです。

Karina / みをつくし さん

https://manbow.nothing.sh/event/event.cgi?action=More_def&num=49&event=139

ポップでキャッチーで優しい作品です。 作品が投稿された当初はプロダクションが少し悪く(設定を間違っていた?)全体的に遠くでなっているように聞こえてしまってましたが、 何と言ってもメロディや音使いが刺さりまくりました。

今ではv3Bまで公開されており、音も格段に良くなっています。 まだ未アップデートの方は是非ともアップデートしてもう一度プレイしてはいかがでしょうか。

Bクラス

Azure Rays / SKY. さん

https://manbow.nothing.sh/event/event.cgi?action=More_def&num=25&event=139

めちゃくちゃかっこいいUK Hardcoreです。 とにかくメロディがアツい!!! 最初から最後まで激アツな疾走感のまま走り抜けていきます。

そしてBGAもめちゃくちゃかっこいいです。これ一人で作ってるってヤバくないですか?

譜面も低難度から高難度までしっかりと揃っており幅広い層に遊んでもらえるようになっています。

Next Star! / LLRK さん

https://manbow.nothing.sh/event/event.cgi?action=More_def&num=39&event=139

曲が、そしてBGAが可愛すぎ、これに尽きます。

メインはHAPPY HARDCOREで、歌メインではない感じですが、 ボーカルはAIきりたんが担当していて、生ボーカルと言ってもいいほど全く違和感ありません。 私も最近、夏色花梨を購入したのですが、最近の機械音声ボーカルは本当にすごいですね。

編曲に関してはまだ音数が足りないところがあるかな?と思うところもあるのですが、 そんな思いを打ち消すほどとにかくめちゃくちゃにかわいい作品でした。

Cクラス

灼熱天眼ミラクルフィア / 鈎兎(KagiUsagi) さん

https://manbow.nothing.sh/event/event.cgi?action=More_def&num=6&event=139

まるでRPGゲームの戦闘曲のようなアツい曲! RPGのBGMが好きな私にはこれ以上にないほど刺さりました。

本イベントでもトップクラスに好きな作品です。

譜面も高難易度の発狂譜面まで揃っているので、腕に自身のある方は是非!

白と青の狭間 / 定空間 さん

https://manbow.nothing.sh/event/event.cgi?action=More_def&num=35&event=139

ジャンルにJ-POPとあるように、CeVIO AIの東北ずん子が歌う作品です。やっぱりボーカルが自然!

コード進行やアレンジがとても巧みで、笛系の音などの生音とシンセ系の音がバッチリと曲にハマっています。 このようにいろいろな楽器を上手く使って一つの曲に自然に落とし込めるのは本当に憧れます。

今後について

Mumei Academy 2022は終わりましたが、BMSイベントはこの先まだまだ待っています。 直近ではファンタジー限定BMSイベント "Blessed Magical Story"漢字ドリルアートなBMSなど、盛りだくさんです。 一度BMSから離れて戻ってきた身としては、未だに界隈が盛況みたいでとても嬉しいし、安心しています。

私は作曲のスピードが異常なほど遅いので、これらに参加するのは能力的に難しそうなのですが、 年に一回行われるBMS最大のイベントBOF:ETのチームにお誘いを頂いており、 次のBMS作品は恐らくこのイベントで公開すると思います。

正直なところ、今回のStarLightning!!は自分の音ゲーの好きな要素をすべて詰め込んだ作品なので、 これ以上の作品を作れるかどうか不安だし、プレッシャーもあるのですが、 それを打破する新たな作品を生み出せればと考えています。

長くなってしまいましたが、以上、Mumei Academy 2022の振り返りでした。

StarLightning!!の楽曲としての解説はまた後日、投稿しようと思います……!