2023年の振り返り(前編:作曲について)
2023年もあと一日。 ということで、一年振り返り!
一年を振り返って
今年の一番の反省点は生活習慣です。去年以上に終わってる1年でした。
午前5時くらいまで起きてたり、時には寝ない日すらあったり…。
平日の起きる時間は9時前なので、遅く寝る=睡眠時間が減る です。
その分のツケは土日にたくさん寝ることで何とか回収……できるはずもなく、脳が働きが鈍かったり、なんとなく元気がなかったり…、完全に生活習慣のせいです。
そんな生活をしてるからか、たまに12時くらいに寝ると朝4時くらいに目覚めちゃったり…。
絶対直したほうが良いと思うのですが、深夜に寝るのを我慢してゲームとか作業とかやるの好きなんですよね…。 なんなら今も徹夜でこの日記を書いてたりします。
…まあ、年末年始は仕方ないですよね。
夜更かしを突然ゼロにするのは無理だと思うし、好きだからやめたくないと思ってしまってる自分がいるので、 「来年は週に3回は24時までに寝る」を目標にしようと思います!!
新年は自由に過ごしたいので来週から!! がんばります!!
作曲関係について
今年の前半は全く作曲をしてなかったのですが、9月末のBOFを皮切りに、色々な作品を作りました!
BOF:NT『桜ノ木ト永遠ノ約束』
まず、その皮切りとなったBOF:NTの曲。
添付BMSのreadmeにも書きましたが、この曲はかなり昔に作った未公開曲のリメイクでした。
当時はミキシングとかマスタリングなんて言葉も知らなかったので、音量バランスもめちゃくちゃだし音も割れ割れで、今聞くとちょっと恥ずかしいのですが、 曲自体はとても気に入っていたので、いつかリメイクしようとずっと思っていた作品でした。
当時はボーカロイドを買うこともできなくて、UTAUというフリーソフトで、重音テト・波音リツに歌わせてました。
これは何度も話してるかもしれないのですが、私にとって重音テトはとてもとても思い出深いキャラクターで、初めて作った歌モノ曲も歌ってもらったし、 なんならテトが生まれたスレを偶然リアルタイムで読んでました。
(読んでた当時は作曲もしてなかったし、VOCALOIDという言葉も聞いたことあるくらいで何のことなのか知らなかったので、完全に雰囲気で読んでましたが…)
今思うと、私は小学生のころから2ちゃんねるを見てるんですね。まともな人間に育つわけがないです。
そんな中、Synthesizer Vの重音テトが発売なんて、ちょっと運命を感じてしまいました。
今回、この曲をリメイクしようと思い立ったのも、これが一番の理由です。
動画では一つの曲にまとめてますが、BMSでは低難易度と高難易度で曲構成が変わります。
これは元の曲がとても長く、いらないところを切り捨てても音ゲー尺にすることができなかったからです。苦肉の策でした。
音ゲーで全部の難易度をやるなんて余程気に入った曲じゃないとやらないと思うし、聞き手の負担も増えちゃいますしね…。
この悩みをどう腹落ちさせたかはXでも語ったのですが、もう少しだけ語ります…。
BOFが終わったので今回の作品の零れ話を…!
— atily (@atily17) 2023年11月26日
・昔作ったまま未公開だった曲のリメイクでした。当時のを今聞くとプロダクションがヤバイ
・もともと7分もある曲でBMS尺に収めるのが超大変でした
・それで2つに分けようと思い立ったのですが、そうすると聞き手の負担が増えてしまうので凄く悩みました
・そこで「片方だけでも曲を楽しめること」「2つ譜面を作ることに(ただ長いから分割する以外の)意味を持たせること」の2点を意識しました
— atily (@atily17) 2023年11月26日
・前者はAメロ~サビは(歌詞以外)変えないことで、後者は「低/高難易度に合う曲調」「ストーリーの二面性」です。凄く不安でしたが、概ね高評価で嬉しかったです!
・それと、作っているときは意識してなかったのですが、多くの人に「和風」という評価をいただいて驚きました
— atily (@atily17) 2023年11月26日
・和の楽器は使っていないのですが、メロやコードが歌謡曲っぽいので、そこからなのかな?
・とはいえ、桜がテーマですので、和風という評価はテーマとぴったり。とても嬉しかったです!
せっかく二パターンとも遊んでくれた人に対して、曲の変更だけだと足りないと思い、BMSを構成するほとんどの要素が変化しています。
まず、タイトルとバナー。ひらがなとカタカナになってます。
これで曲が変わってることに気づいてくれればな~なんて思いました。同時にプレビュー音源も変えてたり…。
ただ、配信者の方々を見てもあんまりわかりやすい変化じゃなかったのかな…? もちろん最終的には気づいていただけましたが…!
でも、これはこれで「…あれ? もしかして…」くらいのサプライズ感があってよかったのかな? この辺りの見せ方は難しいですね…!
ジャンル名にもなってる-prequel-と-sequel-は「前日譚」「後日譚」という意味なのですが、ここでは「前編」「後編」くらいの意味で使ってます。
「前後編 かっこいい 英単語」と検索して出てきたので、多分使い方として間違ってないと思います。調べ方がかっこ悪い。
Eternal Springは正直ダサいと思ったのですが、四季をテーマにした永遠シリーズ(後述)の春として作ったので仕方ないです。
殆どAIに書いてもらいました。ほんとにAI様様です。
とはいえ、AI絵はどうしても細かいところに気になるところが生まれてしまうので、水彩・油絵っぽいフィルターをかけて全体の絵をぼかすことで誤魔化しました。曲のそのほうが雰囲気的にもあってますしね…!
あとはイメージに合うように色味を変えたり…。ほとんどやったことない作業だったのですが、なかなか楽しかったです!
ちなみに、この絵のキャラクターは私のアイコンでもあるアティちゃん(仮称)が髪を下ろしてコスプレして演じてる設定です。だから赤髪なんです。何その設定。
次にbackbmp。タイトルで出るやつです。これもタイトルに合わせて変えてます。
これも上のBGAで使ってる絵を加工して作ってます。イラスト系のセンスが全くない私ですが、なかなかかっこよくできたんじゃないかなって思います…!
ちなみにこのbackbmpは、自分で「作る予定はないです」と言っておいて、なぜか登録直前に突然作りたくなって大急ぎで制作しました。情緒不安定。
たった数時間で心変わりしてます。バカなのかな?
あとは#COMMENTも変えてたり…、歌詞を変えたり…、色々と変化はあっても、全く違う曲と捉えられることはないくらいの絶妙な調整に出来たんじゃないかなぁと思います。
動画を一つにまとめちゃったのは、ミスだったかなぁ…って思ったり。
これも聞き手の負担を減らすためという想いだったのですが、視聴用音源という位置づけである以上、ここでまとめて公開しちゃうとBMSで二つに分かれているというサプライズ性が薄れちゃいますからね…。
登録日にprequelを、公開日にsequelの動画を公開するのが正解だったかもしれません。
曲自体について……やっぱり昔作った曲なだけあってボーカルの音域が高すぎる…! ボカロ初心者あるある、音域が広すぎ高すぎ。
VocaloidやUTAUは、人の歌声を出してくれるソフトというよりは、楽器に近い(と思ってる)ので高くてもそれなりに出してくれるのですが、
Synthesizer Vはリアルな歌声になるので、どうしても違和感…というか、辛そうに歌ってるように聞こえてしまいます。
これをなんとか違和感なく誤魔化すのにめちゃくちゃ苦労しました。サビの転調をなくすのも考えましたが、やっぱり盛り上がりに欠けますし…。
とりあえず、もとよりキーを-2して…、高いところでコンプをかけたり……。テトのほうが高い声を出してくれるので、高音域側はテトに担当させたり…(もともとは1番と2番で担当を入れ替えてました)
その頑張りがあったから?か、歌メロが高すぎるっていうインプレはほとんどなかった気がします(Blackさんから近い指摘は受けてましたが…!)。
とはいえ、こんな高い歌をSynthesizer Vに歌わせるべきじゃないなぁ…と感じたので、もうやりません! 高くてもhiGまで…!
12月にはLONGバージョンも投稿しました。上述の通り、もともと7分くらいの曲だったのですが、いらないかな?と思ったところをカットして5:52の曲に。それでも長いですね。
作曲と作詞はほとんど終わってたので、そこまで作業量は多くなかったのですが、昔作ったプロジェクトファイルをそのまま使ったため、いろいろとグチャグチャで、ミキシングがめちゃくちゃ大変でした。
上で少しだけ書きましたが、この作品は「永遠シリーズ」の「春」として作成しました。 「冬」は下の作品です。
これも結構昔作った作品なのでリメイクしたいなぁ…。
春が「永遠を信じてしまった物語」だとすると、冬は「永遠に待ち続けることを選んだ物語」。
夏と秋も…、いつになるかわからないけど…、そのうち…。
M3-2023秋『Whisper of wish』
みをつくしさんとの合作曲です。BOFのすぐ後だし、リアルで忙しかったのもあって、かなり大変でした。
なかなか作業に入れず、作詞も一日で終わらせましたし、編曲作業も徹夜で頑張ったり、締め切りに追われる漫画家の気持ちでした。
というか私の作業が全然進んでおらず、みをつくしさんをやきもきさせたり、CDに焼く直前まで修正版を何度も送ってしまったり、めちゃくちゃ申し訳なかった…! 計画性のなさ…。
とはいえ、曲自体はかなり綺麗にまとまったし、作詞も花隈千冬っぽい曲になったので、自分の中でとてもお気に入りの一曲になりました。
視聴動画を聞いてみてよかったらぜひ手に取ってみてくださいね。
みをつくしさんに許可を貰ったので、サビの部分を公開です!!!
— atily (@atily17) 2023年10月28日
可愛くてちょっと切ない曲を目指しました!!! ぜひ!!!#M3秋2023 #M3秋 #M3 pic.twitter.com/ei3vXw897e
それにしても、合作はとても勉強になります。
私とみをつくしさんは割と作曲の系統が似ていると思うのですが、それでも他人の曲を編曲するとコード進行の手癖やメロディの手癖の違いをすごく感じます。
Whisper of wishはみをつくしさんにコード&メロディを考えてもらって、私がそれをもとに肉付けしていくスタイルだったのですが、コード進行が複雑で編曲が難しかった…!
でも、それを頑張って解析しながら編曲したおかげで、自分の引き出しの一つとして取り込めた気がします。私もこういうコード進行を考えてみたいって思いました。
というか複雑なコードなのにメロがキャッチ―なの、本当にすごいです。
それと、この作品は初めて花隈千冬に歌ってもらった曲でした。
友達と話したのですが、Synthesizer Vの中でも、花隈千冬は頭一つ抜けて歌が上手いと思います。ベタ打ちでもめちゃくちゃ綺麗に歌ってくれるし、かなり人に近い気がする!
今後も千冬にはお世話になると思います!
ボカロメタル投稿祭2023①『LLCCH』
11月26日に開催されたボカロメタル投稿祭2023に投稿した一つ目の曲です。
私の作る曲はポップソングが多いですが、実はメタラーの友達の影響もあって少しだけメタルも聞きます。メタラーかと言われると絶対に違うと思いますが…。
この曲はノーコメント……というわけにはいかないので、ちょっとだけ語ります。
私が所属していたバンドサークルはコピーバンドが多く、オリジナル曲に対して敷居が高い空気があったのですが、そんな空気を打破するために組んだクソバンドで悪ふざけで作った曲です。
たしか作曲自体は1日で終わらせた気がする。
作詞も当時のボーカルがやったのですが、1番と2番が全く同じ歌詞だし、とあるR18漫画をそのまま英訳しただけです。酷すぎる。
作曲した私も存在を忘れていたこの作品だったのですが、10/28の夜、discordで何かが届きました。
そのバンドのギタリストが今になってこの曲を再録していたのです。
ここまで作ってくれたなら完成させよう、という話になった直後、11/26に丁度ボカロメタル投稿祭というイベントを見つけ、せっかくならこれに投稿しよう、とトントン拍子で話が進み、そのまま一気に完成まで漕ぎ着けました。
きりたんだからこそ意味がある歌だと思ったので、きりたんに歌ってもらいました。
実際に買ってみて使ってみると、英語があんまり上手くなかったり(調べたら、英語入力はできても、音声データは日本語だから日本人英語っぽくなるんですね。Synthesizer Vが英語も上手なのはデータベースも英語だから)、
メロスピにきりたんの声はそこまで合わない…という問題がありましたが、音素を頑張って調整したり、ハモリで男性ボーカルをこっそり入れたりして、誤魔化してます。
最初はネタ曲のつもりで作ったものですが、今は演奏技術も上がっていて、ギターやアレンジも当時より良くなっていて、悪くない仕上がりになっていますね。
今聞くとメロがボーカルっぽくない(息継ぎするタイミングがない)気はしますが…。機械音声なら関係ないですからね!
ボカロメタル投稿祭2023②『アクイレギア ver.重音テト』
ボカロメタル投稿祭2023に投稿した二つ目の曲です。
上のネタ作品だけだとちょっとアレかな…と思ってもう一曲投稿しない?と相談して作りました。
曲自体は昔作った作品のセルフカバーなのですが、ギターのアレンジが良すぎて全く別曲になってますね。
最初、「こんな感じでどう?」って送られてきたものが既に良すぎて、ずっとニヤニヤしながら聞いてました。
私は楽器を自分で録音したことはないのですが、満足いくまで数百回も録り直すという話を聞いてもうほんと頭が上がらないなって思います。
この曲が素晴らしいものになった功績はほぼすべてギタリストの方にあると思っています。
(昔のバージョン)
この曲のミキシングはとても楽しかったです。
他人の録音のトラックのバランスを整えていくのは今までにない経験ですし、明確に曲を完成形に近づけていく感覚があって、今までで一番楽しいミキシングでした。
なんていうか、人の録音に勝手にこっそりディレイを入れたり、音域をカットしたりすると支配欲が満たされますね(?)
……ただ、結構締め切りギリギリだったので、満足いくまでミキシングできなかったのも事実…。
特にBメロ・サビの一部リードギターが全く聞こえないという問題が…。
後日、修正版はpiaproにこっそり上げたので興味があれば聞き比べてみてください!
あ、それと、この曲はテトのポテンシャルを上手く引き出せたとも思ってます!
しゃくりやビブラートといい、サビラストの軽いシャウトっぽさといい、めちゃくちゃカッコ良く歌ってくれてる…! そこまで調声してないと思うんですけどね…!
ハモリも全部テトなのですが、かなりそれっぽいですね! こっちも特別な調声をしたわけじゃないのですが、これがSynthesizer Vの力…!
全体的にとても気に入ってる作品で、私の作品の中では再生数も多く、嬉しいです。
それと、youtubeではなぜか外国人からやたらとコメントが来ます。とても嬉しいのですが、日本語タイトルなのになんでだろう…?
後編へ
ということで、BOFがあった9月からは結構作曲を頑張った1年になったんじゃないかなって思います!
来年ももっと作曲していきたい…!
思った以上に語りすぎてめちゃくちゃ長くなってしまったので、次は後編、ゲームのこととかそのほかについて振り返りたいと思います!!